心身共に発達が進み、自分のことだけでなく、他人への思いやりの感情が芽生えてくるのが4歳ごろと言われています。
そのため、絵本を読む際は、登場人物になりきったり、感情移入して泣いたり笑ったりと想像の世界を存分に楽しむことができるようになります。
子ども自身が好む絵本はもちろん、昔話から科学、宇宙、自然などお子様の視野を広げるために、様々なジャンルの絵本に触れさせてあげると良いでしょう。
4歳は読み聞かせの黄金期
4歳は知的好奇心が旺盛な時期。この時期に沢山読み聞かせをすることで、絵本を通して知育や語彙力を育むことができます。
特に自分が好きだと思うジャンルについては、驚くほど多くの単語を吸収し、使いこなしていくことでしょう。
また、芽生え始めた他者を思いやる優しい心を育むために、協力することや思いやりをテーマとした絵本を読むこともおススメです。
4歳位からは数の概念を理解することができるため、読み聞かせをしながら、数を数えるトレーニングを楽しく始めてみてはいかがでしょうか。
絵本よみながら、数を覚えられる「カウンティングブック」というものがありますので、ぜひ挑戦してみてください。
おススメの読み聞かせ絵本
1 2 3 Count with Me (Trace-and-Flip Fun!)
著者:Georgie Birkett
出版社:Tiger Tales
基本の1~20までの数字が楽しく学ぶことができるしかけ絵本。こちらは見て、読むだけでなく数字の部分がへこんでいるため、なぞって書く練習もできるようになっています。
最後のページには足し算もついているため、簡単なクイズごっこも楽しむことができますよ。
読み聞かせで一緒に数の練習したら、普段の生活でも「How many are there?」と聞くことで、絵本で学んだことが日常生活にも落ちていくようになるでしょう。
I Like Me! (Picture Puffin Books)
著者:Nancy Carlson
出版社:Puffin Books
「自分が好き!」ということを力いっぱい主張する頑張り屋の子ブタの女の子のストーリー。アメリカでは小学校1年生で最初に勉強する絵本とのこと。
くるりとした尻尾、まあるいお腹、小さな足。全部私はわたし、「I like me!」と言えるポジティブさで、
自分を大切にすることが、皆も大切にし、愛されることなのだと気付かせてくれるステキな絵本です。
Go Away, Big Green Monster!
著者:Ed Emberley
出版社:LB Kids
本の表紙のインパクトがありすぎて、びっくりする子どももいるかもしれません。アメリカのハロウィン向けの絵本とのことですので、
ハロウィンの時期に読んでみたい1冊です。表紙の怖さとは裏腹に、内容は楽しいしかけ絵本となっており、ページをめくるごとにモンスターの髪の毛や目や鼻が増えユニークな表情をみせてくれます。
ぜひ、こどもと一緒に「Go Away, Monster!」と呼びかけながら読んでみてください。
Harry the Dirty Dog
著者:Gene Zion
出版社:HarperCollins
1956年に発売されて以来、世界中の子ども達に愛され続けている絵本のベストセラー。
「ハリー」はお風呂が大嫌いな犬。ある日、家族がハリーだと分からない位に汚れて帰ってきてしまい、あの手この手で自分が「ハリー」だと証明しようとして…?
日本でも「どろんこハリー」の名前で親しまれている絵本です。完結で分かりやすい文章構成のため、簡単な文法の取得にもおススメです。